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2010年7月20日

アルタイ地方の戻り道

アルタイ地方は幹線道路(M52)が一本しかないので、来た道を一気に引き返すことになります(モンゴルへ抜ける人は別)。実はアルタイ旅行中はずっと雨模様が続いていたのですが、この日はじめての素晴らしい晴天!同じ道なのに、来たときとは全く違う風景を楽しめて2度オイシイ!

実はKosh-Agach付近はロシアで最も乾燥している地帯で、それまでの雄大な渓谷とはうってかわって土漠のような風景です。(「ナオコ、ここはどこを走っても大丈夫だ!行けー!」という2人の指令に泣きそうになりながら、ワダチも何も無い乾燥地帯をワゴンRで走りました。翌朝、案の定パワー不足で斜面を脱出できず、押して貰うハメに。。。えーん。)

その土漠から再び岩山と森と草原の雄大な渓谷地帯に戻ったのですが、なんと遠くに雪をかぶった山脈がそびえています。うわー、すごい!アルタイの風景を一通り見たつもりでいたけど、まさか晴天にこんな風景だったとは思わなかった。。。来るときは雲に隠れて見えなかった山脈に目を奪われて、何度もクルマを停めては写真を撮る私。

おーい、ミーハ!アレクサンドル!すごいよ、目の前が雪の山脈だよ!って、あれ?2人ともグースカ寝てる。。。あああ絶対今まで見た風景の中で今日が一番晴れてて素敵なのに。見なきゃソンだよ~!とバシバシ写真を撮っていたらミーハが一言「ナオコ、明日ノボシビルスクに着きたいから急いでくれる?」だって。何言っとるんじゃ~!ここまで来るのに5日かかってるのに、2日以内で帰れって無茶言うな~!!!(゚Д゚)

またもや泣きが入りそうなオーダーに、ひたすら無言でアルタイの山道を下ります。まあ確かに片道800kmのルートで帰りは下りだから、ワゴンRでも頑張れば2日でノボシビルスクに戻れるような気もしますけど。。。あああでも、もうアルタイ地方ではのんびり出来ないという事なのね。グッスン。

ところがやれば意外と出来るもので、ウラー!と走り続けた結果なんと夕方にはShebalino付近まで降りてくることができました。そう、7/16にニワトリ騒動があった場所です。うふ。そんな事もあったね。懐かしいね、ミーハ。すると助手席で寝ていたミーハがばっちり目を覚まして「それだ!ナオコ、ここで停めて!今度こそニワトリを捕まえてくる。行こう、アレクサンドル!」

。。。と言って、2人ですっとんで行ってしまいました。あああああ余計なこと言うんじゃなかった~~!!

そして3時間後。。。もう日も暮れようとする頃に、2人が生きたニワトリを袋に入れて戻ってきました。お、おめでとう。。。よかったね、どうするのそれ?「決まってるじゃないか、こいつをさばいて晩飯にするんだ。早くキャンプ地を決めよう」(ってもう真っ暗なんですけど)

その晩、適当に決めたヤブの中のキャンプ地で、2人ともトリをしめて羽根をむしってせっせと処理。すごく手際が良いので「ねえ、2人ともニワトリをさばいた経験があるの?」と聞いたら、「いや、今日が初めてだよ」。うう、さすが。天性の才能だったのか。そんなこんなで、鶏ガラと肉に分けて、美味しいチキンスープが出来た頃には夜中の1時すぎ。。。。年取ったオンドリだそうで、肉はちょっと固かったけど、2人とも満足げでした。

でも私は昼寝ナシでずっと運転してたので、ちょっと寝不足気味かな~~。。。

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