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2010年7月5日

ウラン・ウデでオイル追加

森での朝は意外と寒くて12℃でした。今までの40℃の暑さがウソのようです。やっぱりシベリアの気候を読むのは難しい。。。

見るとミーハは朝イチで焚き火を復活させてティータイムを楽しんでいます。うーん、こいつ余裕だな。私はというと、相変わらず朝は体調がすぐれず、食欲ゼロ。「かなり疲れてるみたいだね。君の場合は、毎日最低でも一回は温かいスープを飲んだほうがいいよ」とのアドバイスを頂き、とりあえず出発。

その後、2時間ほど運転したのですが、だんだん体調がアレな感じに。。。「うー、ダメだ。ミーハ、ちょっと休みたい。」「分かった。次のCafe(食堂)で休憩しよう」。。。そして見つけたCafeでミーハが2人分のボルシチ(ロシアの具だくさんスープ)を注文してくれました。でもこちらは食欲ゼロで、たった一杯のスープを飲むのに1時間くらいかかった気がする。

だけど驚いたことに、ボルシチを飲んでしばらくすると本当に体調が良くなってきてビックリ。うおー、元気復活!ボルシチすげー!それからはずっと快調で、ウラン・ウデへ向けてひたすら走ります。やがて森を抜けて、まるでモンゴルのような大草原が広がる地域に入りました。すごーい、これもロシア??

ウラン・ウデはロシアからモンゴルへの入り口でもあり、周辺のエリアはブリヤートと呼ばれるモンゴロイド系の人々が人口の多数を占めています。草原とはいっても牧草地とは違って、本当に手つかずの天然の大草原が広がる素晴らしく美しい地域です。風景に見とれて、何度もクルマを停めては写真を撮りまくる私。

ミーハはワゴンRの状態をいろいろ心配してくれて、何度もオイル残量をチェックします。「君のオイルは少ないから足さないとダメだ。このクルマにはどんな種類のオイルが必要なの?」「エンジンオイル?外気温からすると10W-30とかかな?」「違う、鉱物油(ミネラル)か、化学合成油(ケミカル)か、部分合成油(ハーフケミカル)か?違う種類のオイルを混ぜちゃダメだ、エンジンによくない」「えー!!そうなの!?」

私としては、基本的にオイル選びは気温と粘度に注意を払うものだと理解していたのであって、鉱物系と化学系を混ぜちゃダメとか考えたこと無かった。。。しかしロシアの常識では、特定のクルマに使用するオイルの種類は非常に重要らしく、車両に備え付けの整備記録に必ず指定オイルの種類が記載されているのだそうです。

「ミネラル油かケミカル油か、日本のオフロードセンターにSkype電話して確認したいんだけど。。。」「分かった、君のPCをネット接続できればいいんだね」ロンプラに、ウラン・ウデ郊外のHotel AyanではWiFi接続できると書いてあったので、そこへ行こうという事になりました。もちろんウラン・ウデも大きな街なので一筋縄では行きませんが、ミーハが街の人に片っ端から聞いてくれたお陰で比較的スムーズにHotel Ayanに到着。しかも、宿泊しないでWiFiだけ使わせて欲しいという無茶なお願いまでして貰って本当に助かった~。

フロントでIDとPWを発行してもらい、ロビーのデスクを借りてやっとロシア初のWiFi接続に成功しました。お値段は100MBの通信で100Rだそうです。これって時間に換算すると、もしかしてネットカフェより全然安くないか??
本当はメールの読み書きしたり、いろいろゆっくりしたかったのだけど、「30分あれば電話できるね?オイルの種類が分かったらすぐ買いに行こう。そして今日中にバイカル湖まで行こう」と急かされまくり。

早速Skypeを起動しオフロードセンターに電話。「もしもーし、青山ですー。あのう今ロシアなんですけど、オイルの種類って何でしたっけ」「おおー元気?クルマの調子どう?オイルは鉱物油(ミネラル)の10W-30とかでいいんじゃない?」うん、そうだよな。日本ではやっぱこういうノリだよなぁ。懐かしい斉木さんの声を聞いて、ちょっと嬉しくなった私。

しかし、喜びをかみしめる間もなくHotel Ayanを飛び出して、近所の大きなGSへ。見るとミーハが鉱物油の10W-30の4L入りのボトルを握り締めて「これで間違いない。これを買おう」と真剣なまなざし。値段は330Rくらいでした。そしてエンジンのオイルキャップをあけて、ドボドボーと1Lくらいを一気に投入。うわああ一度にそんなに入れて大丈夫か!?

しかし、5分ほど待ってオイル残量を測ると、ちょうどFullの位置になっていました。ミーハすげえ。
この時のメーターは、ちょうど86520km。奇しくも日本出発からピッタリ5000km地点でした。

ふぅ、とりあえずひと安心。でもいつになったらオイル交換できるのかなあ?

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