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2010年4月6日

国産車のエンジン番号

車両のエンジンには、必ずエンジン番号なる固体識別番号が打刻されています。
これがカルネ申請書類の作成と、フェリー通関書類の両方に必要なんですが。。。。

オフロードバイク等の場合は比較的カンタンにエンジン番号を目視確認できた気がします。エンジンむき出しですから、エンジンの周りをぐるっと一周して「打刻はどこかな~」と探すだけで良かったと思う。


ですが。。。。見つからないんですよ。。。。。ワゴンR。
少なくともボンネット開けて見える範囲には、エンジン番号なんてどこにも打刻なし。

「ははは。ってことは、車検証かなんかに書いてあるのかなぁ~?」
と思って車検証を見てみますが、書いてあるのは車台番号(つまりボディの番号)とエンジン型式(エンジンの種類)だけでして、エンジン番号なんてどこにも記載がない。

なんでよ~!エンジン番号って大事なもんと違うの??

そう。車検証にエンジン番号は載ってないのです。
調べたところ、こういうことらしい。日本の法律では車両の登録にエンジン番号の記載が必要ないため、国産車のほとんどはエンジン番号をわざわざ人目に付かない奥ゆかしい場所に打刻してあるのだそうです。な、なんですと~!!

一方、海外のほとんどの国では車両の登録時に車台番号だけでなくエンジン番号の記載が必須であるため、外国車のほとんどはボンネットを開けたらすぐ見える場所にエンジン番号が堂々と刻印されているとの事。マジで!?

ということは海外では、クルマに関するあらゆる書類にエンジン番号を書く欄があると思われます。純国産のワゴンRとて例外ではなく、何としてもエンジン番号を探し出す必要があるのです。やばい~!!私一人じゃ絶対無理だ~!!

で、オフロードセンターさんに泣きついて(T_T)、わざわざワゴンRを業務用の巨大ジャッキで持ち上げて貰い、エンジン下から打刻がないか探してもらったんです。
※たぶん、普通のお店ではこんな事頼んでもやって貰えないと思います。エンジン番号を確認するなら、エンジン吊り上げ系のメンテナンスがある時に、ついでに目視で確認して貰うのがベストです!

しかし、これはと思う打刻がなかなか見つからず、捜査は難航しました。。。
斉木さんがワゴンRの下にもぐって一生懸命探してくれたんですが、唯一見つかったのはエンジンブロックの非常に見えにくいところに、これまた読みにくくてサビサビの「2172007」という7桁の打刻。しかし問題はこれが本当にエンジン番号なのかどうか?

ちなみにワゴンRのエンジン形式は「F6A」です。F6Aはスズキのメジャーなエンジンらしく、軽トラックなんかにも共通で使われています。で、この場合エンジン番号は「F6A-XXXXXXX」と打刻されているに違いないと予想していましたが、どこにもF6Aの打刻はナシ。

スズキのメジャーなエンジンがそんな調子では、海外の自動車ディーラーはさぞかし困っているはず。ググったら案の定、F6Aのエンジン番号はどこにあるんだというやりとりを発見しました。

その回答の抜粋:"Yes, on the block. The number is stamped right above the oil pan on the right side of the engine. There is a flat part of the block there. Hard to see. May need a wire brush to clean it out. "

やっぱり海外の皆さん、日本車で苦労されてたのね。。。。

F6A型のエンジン番号のサンプル写真が2枚添付されてたのでよーく見てみたら、やはり先頭に「F6A」の表示はなく、7桁の数字だけが打刻されていました。てことは、斉木さんが見つけてくれた「2172007」がエンジン番号だと見てほぼ間違いなさそうです!助かった~。。。。

今回はちょっと国産自動車のエンジン番号を甘くみていたと反省しています。orz
雨の中、車体の下に潜ってエンジン番号の写真を撮ってくださった2人に感謝です!
本当にありがとうございました。

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