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2010年2月27日

カルネの意義と担保金

もしかしたらアフリカ行くかも。。。って言って問い合わせたら、JAFからさくっとカルネ担保金の回答(試算)がきました。(アフリカ行きは100%カルネ発行してくれるみたい)

A.現金担保の場合  約300,000円
B. カルネ保険の場合 約 9,000円

思ったより安い。だけどこの試算はワゴンRの最低ラインなので、ここからズゴゴゴと値段が上がる可能性大です。(この金額は車種、年式、渡航先、申請時期によって変わってきます。96年式のワゴンRでアフリカ行きだったら最低この位、という事です)

ところで、カルネ担保金とは何でしょう?どうしてA.30万円とかになるのでしょう?

Aの計算式は、「車両価格(中古の場合、新車価格の60%を下限とする)」+「スペアパーツなどの備品一式の価値」+「輸送にかかった費用(フェリー代等)」。。。を全部足して車両価値とし、それに、渡航予定の国々の中で一番高い関税率をかけて算出するのだそうです。早い話が輸出時の関税の計算方法と同じ。
あれ?旅行者は無税のはずなのに、どうして関税の計算なんかするの??

今までのおさらいですが、自動車カルネというのは、海外での車両の一時輸入をラクにしてくれる書類です。輸入には関税がかかりますが、一時輸入なら無税です。ただし、期限内(1年)に当該国から持ち去らなければならず、最終的には車両の登録国(日本)へ持って帰るのが前提です。

ボロボロの車を日本にもって帰るの無駄じゃん、アフリカで大事にしてもらえば?
。。。という魅力的な誘惑は拭いきれませんが、実際に海外に車両を放置したり、現地で売却したりしてしまうと「輸出」とみなされます。クルマが大破しようが盗難に遭おうが、とにかくタテマエとして日本に持ち帰らない限り輸出になってしまうらしい。

しかも海外で、入国通関では一時輸入(関税免除)の特権を行使しておきながら、現地で車両を売却したりするとなると、やってる事は「密輸」と大差ない。。。わけです。えーー!そんなつもりじゃ!!て感じですけど、入国時に関税払ってないんだから確かにそうだ。

国家間の取り決めによって、一時輸入で日本から旅立った車両がなんらかの事情で日本に戻って来なかった場合、最後の国に関税違約金というのを払う事になってます。
自動車カルネの存在意義は、要するに「JAFがこの車両の関税違約金を保証するので密輸の心配はありませんよ、だから一時輸入の通関をスムーズにしてあげてね♪」というものなんです。

そう、JAFが保証する関税違約金!実はこれは旅行者が自分自身で預けるんです。カルネ担保金と呼ばれるのはコレです。JAFが担保金30万円預けてくれといってるのは、これこそ関税違約金の原資だから。ただし、ちゃんと車両を日本にもって帰れば、全額返却して貰えるので預金だと思えばいい。これがA.30万円の正体です。

けど、預けるだけとはいっても、ン十万円も用意できない。。。。という人のために、3%の掛け捨ての保険金を払うという手もあります。これがカルネ保険。3%なのでとにかく安い!これがB.9000円の正体です。

だけどこちらは掛け捨てなので、車両を日本に持ち帰っても返金はありません。しかも、関税違約金が発生してしまった場合、その全額を追加で徴収されます。場合によっては、A.よりも高くつく可能性があるわけです。

いずれにせよ、Aの場合もBの場合も、とにかく車両は日本に持って帰りやがれと。

西アフリカからボロボロになったワゴンRを海上輸送で送り返すには20ftコンテナ一個貸切で20万円超、日本の税関でコンテナごとX線検査なんかされた日には検査費で15万円とかかかるらしい。まあ帰路で40万円はみとけ、という話ですね。

カネカネカネって、カルネめんどくせえーー。

でも、今回の予定通過国(ロシア~ガーナ)にカルネ必須国は含まれていないので、ぶっちゃけカルネなんか申請しなくてもいいんですよね。通関がちょっと手間かもしれないけど。

ちなみにカルネなしで一時輸入する道を選んだとしても、タテマエとして日本に持って帰れというスタンスは同じ。そこは議論するとこじゃないらしい。
日本に送り返すのかぁ。。。考え方次第かなぁ。。。

「1000円で買ったワゴンR(市場価値ゼロ)を40万円かけて日本に送り戻す」と思うと腹が立つけど、「6ヶ月150万かけて苦労して移動した距離を、40万円で無傷で日本までワープできる」と思うと、それも悪くないかなと思う自分は先天性のバカなのだろうか。(^^;)

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